農協の金融機関である JA バンクのマイカーローンは低金利の自動車ローンとして注目されています。
しかし JA バンクのマイカーローンを利用するなら少し注意が必要です。
【JAバンクマイカーローン:5つの注意点】
- JA バンクのエリアごとに金利や保証料が違う
- 居住地もしくは勤務地を管轄している JA バンクしか申し込めない
- 金利の他に別途保証料が必要となる
- 保証料は借り入れ時に現金で一括支払いしなければならない
- JA バンクの店舗や ATM は少ない
一つ一つ詳細を見ていきましょう。
1, JA バンクのエリアごとに金利や保証料が違う
JA バンクのマイカーローンは、エリアや店舗ごとに金利が違う場合があります。
例えば、
- 愛知県名古屋市中区:固定金利(7年以内)=年5.475%
- 大阪府大阪市東成区:固定金利(7年以内)=年4.0%、変動金利=年4.650%
- 神奈川県横浜市中区:固定金利(7年以内)=年3.0%
- 福岡県小郡市:固定金利=年1.8%
というようにエリアが違うだけで、これだけの金利差があります。
2,居住地もしくは勤務地を管轄している JA バンクしか申し込めない
JA バンクではローンの申し込みができる店舗が決められています。
居住地か勤務地を管轄している JA バンクからしか申し込みができません。
つまり金利の安い JA バンクがあっても、管轄外ということであれば申し込みができないのです。
金利が高くても自分が属しているエリアの JA バンクに申し込まないといけません。
3,金利の他に別途保証料が必要となる
JA バンクのマイカーローンは金利以外にも、保証料や事務手数料が必要になる場合があります。
保証料や事務手数料も金利と同じく、店舗によって異なってきます。
保証料については農業組合員であれば「農業信用基金協会」、組合員以外では信販系保証会社から保証してもらうことになります。
保証料の相場は「農業信用基金協」の方が安く0.6%から1.0%くらいです。
信販系保証会社では1.0%~1.6%程度となります。
4,保証料は借り入れ時に現金で一括支払いしなければならない
例えば、200万円を借り入れするならば、「12,000円~32,000円程度」の金額を申し込み時に現金で一括振り込みしなければなりません。
5, JA バンクの店舗や ATM は少ない
申し込みは JA バンクの店舗に行かないとできません。
基本的には平日の9時から15時までが営業時間です。
また、借入金額の返済は JA バンクの口座から引き落としとなります。
JAバンクの口座が給料の振り込み口座になっていればいいのですが、そうでなければ返済額を随時JAバンクの口座に振り込まないといけません。
JAバンクの店舗やATMは少ないので、引き落とし毎にその都度振り込みに行くのはかなり面倒です。
振り込み忘れなどがあった場合は、引き落としできなくなってしまうので困ります。
その点、損保ジャパンの「ジャパンダ・ネットマイカーローン」は、現在使っている銀行口座を利用できるので手間いらずです。
これらのように JA バンクには、他の銀行系自動車ローンと比較するとデメリットが多いと言えます。
WEB 申し込みにも完全に対応していないので、店舗受け付けとなると申し込みからして時間と手間が掛かります。
金利と保証料を足しても他社より返済額が少なくて済み、近くに J A 店舗があるなら利用を検討してもいいかもしれません。
しかし、その後の返済面も含めてお得で利便性の高い自動車ローンとは言えない人の方が多いのでご注意を。