カーディーラーで新車や中古車を購入すると必ず勧められるのが、ディーラーローンの利用です。
ディーラーローンとは、そのカーディーラーが提携している信販会社からお金を借りるローンです。
取次店としてそのカーディーラーが間に入るので、借入れ手続きはカーディーラー担当者とやりとりすることになります。
カーディーラーのメリットとデメリットについて考えてみましょう。
■ディーラーローンのメリット
- 購入する車を担保にして借り入れすることで比較的審査に通りやすい
- カーディーラーの担当者が手続きの代行をしてくれる
- 審査時間が早い
■ディーラーローンのデメリット
- 銀行ローンと比較すると金利が高い
- 車は決まってからでないと申し込みができない
- ローン完済までは所有権がディーラー名義になる
- ローン完済時の所有権移転の手続きが必要
自動車ローンで一番気になる金利が高いというのは、大きなデメリットだといえます。
銀行自動車ローンの金利相場が2%から5%台であるのと比較して、ディーラーローンの金利相場は8%~12%程度となります。
面倒な手続きをカーディーラーの担当者が代行してくれる利便性はありますが、金利差がありすぎてデメリットの影響が大きいです。
もちろんディーラーローンを利用するケースもあります。
ディーラーローンを利用した方がいいケースとは?
それは銀行ローンで審査落ちした場合に、次の借入先としてディーラーローンを利用する場合です。
銀行ローンは金利が安い代わりに、一定の審査基準をクリアしなければなりません。
年収・勤務先・勤続年数や借り入れ状況などによって、審査に通らず借り入れできない場合があります。
複数の銀行で借り入れができない場合は、銀行ローンを諦めざるを得ません。
そんな場合に利用する人が多いのが、ディーラーローンです。
銀行ほど審査基準が厳しくなく、消費者金融ほど金利が高くないからです。
車を購入するカーディーラー経由で申し込みができるので、利便性も高く安心感もあります。
金利面では銀行の自動車ローンより高くなる傾向にありますが、状況によっては利用を検討する価値は充分あります。
【最後の値引き交渉の材料にしてみてもいいかも!?】
ディーラーローンを利用するということは、金利が高くなり総返済額が増えてしまうことになります。
そんなときはちょっと勇気を出して、カーディーラーに交渉してみましょう。
といっても金利を安くしてくれという事ではありません。
金利はカーディーラーが提携している信販会社が決めているので、交渉して安くなる場合もありますがなかなかそうはいきません。
それよりもカーディーラーの担当者に「金利が高くなる分返済がきつくなるんです。
だから車両本体価格をもう少し割引もらえませんでしょうか?」と交渉してみてください。
実はディーラーローンを利用することで、カーディーラーには「手数料(キックバック)」が入ります。
どれぐらいの金額が入るかはそれぞれ異なるのですが、うまくいけばその分も本体車両から値引きしてもらうことも可能です。
あくまで最後の交渉ということで、だめならだめであっさり引き下がるぐらいの感じで聞くだけ聞いてみましょう。
繁忙期でノルマがきつい場合などは、以外に値引きに応じてくれる可能性もあります。
カーディーラーで勧められるローンとしては、「残価設定型クレジット」という支払い方法もありますので、そちらも参考にしてみてください。>>残価設定型クレジットのメリットとデメリット