失敗しない金利比較の方法って知っていますか?
一般的に自動車ローンの借り入れをする場合に、金利比較で下記のことをしているのではないでしょうか。
・公式サイトで最新の金利をチェックして一覧にする
・優遇金利の適用などを見逃さない
・保証料の有無を確認する
もちろんこれらの三つも大切なことですが、これだけだとローン選びに失敗してしまう可能性があります。
正確に言うと金利比較には失敗しませんが、総支払い額として考えた場合に多く支払ってしまう可能性があるということです。
例えばこんな例があります。
【どっちがお得!?】
ローンの借入先候補として、下記の2つの金融機関があります。
(A)銀行系自動車ローン:金利年3%
(B)ディーラー系自動車ローン:金利年6%
この二つの候補から借入先を選ぶ場合、ほとんど全ての人が(A)を選ぶと思います。
もちろん金利が(B)の半分なので、間違いなく(A)の方がお得なローンだといえます。
しかし、実際には(B)のディーラー系自動車ローンで借り入れをした方がお得なケースがあるのです。
ディーラー系自動車ローンは、そのカーディーラーが提携している信販会社からお金を借りることになります。
ディーラーローンの契約がまとまれば、その分カーディーラーに紹介料が支払われます。
つまりカーディーラーとしては、ディーラーローンを使ってもらった方が嬉しいわけです。
そこで交渉が始まるのですが、その前にまずしなければならないことがあります。
それは「(A)銀行系自動車ローン」と「(B)ディーラー系自動車ローン」の総返済額を具体的に計算するということです。
計算は銀行系自動車ローンの公式サイトで提供されている返済シミュレーションを利用しましょう。
そうすることで、具体的な総返済額が計算できます。
例えば、下記のような借入れ内容だったとします。
・借入額:100万円(うちボーナス払い0円)
・借入期間:2年間
そうすると(A)の場合、
・毎月返済額:42,981円
・総返済額:1,031,544円
となります。
そして(B)の場合、
・毎月返済額:44,320円
・総返済額:1,063,680円
となります。
その差額は総返済額で【32,136円】です。
そしてこの差額の32,136円以上の金額を本体車両価格から値引きしもらうように交渉をするのです。
カーディーラーと提携している信販会社の契約にもよりますが、タイミングや金額によっては交渉に応じて値引きをしてもらえる可能性があります。
本体車両価格からの値引きや難しくても、オプションや保守サービスなどで差額以上のメリットを享受できる場合もあります。
ローンの総返済額は増えますが、自動車を購入し維持していくにあたっての【総支払い額】を少なくうするという考え方です。
交渉してもダメだった場合は、(A)銀行系自動車ローンを借りればいいだけのことです。
このように自動車を購入することにかかる全体の費用を考えた上で、最も得する(総支払い額の少ない)方法を選ぶのが失敗しない自動車ローンの選び方だと言えます。
ちょっと面倒だと思う方は普通に金利だけ調べていてもいいかと思います
しかし、少しでも金額を安くしたいという方は、全体的な費用を考えて自動車ローンの比較をすることでよりお得な方法が見つけられます。
いずれにしても納得のいくローン選びをするようにしましょう。